金沢駅から東京駅まで歩いた話 2日目 (1)~毛の塊とアブ~
2015年 8月2日(日)
時間は朝5時
さぁ今日は山越えだー!
と意気込んで出発。の前に
昨日寝ている時、怖い思いをした。気がする…
というのも、寝ぼけていてあまりハッキリとは思い出せない。
けど、今思うと、あれはかなり危険だったのではないか…
昨日の夜、初の野宿だったのでなかなか寝付けずにいたが、携帯の画面を凝視することで目を疲れさせ、やっとの思いで眠りについた。
(携帯は連絡&SNSアップ用に持って行った)
どれだけ寝たころか…
足元の方向から荒い鼻息が聞こえてくる。
鼻息が近づいてくると同時に、うっすらと目が覚めていく。
本能的にか、僕は身の危険を感じたので、頭だけ起こし足元の方に目をやると…
毛の塊が突進して来てる!
四足歩行の毛の塊が!
猛ダッシュしている!
うわぁ!!と驚きながら、思わず上半身をはね起こした。
毛の塊も驚いたのか、広場の方へ直角に曲がって走り去っていった…
しばらく呆然としていたが、睡魔に襲われ寝た。
あれはきっとイノシシだった…もしくは野良犬…
今思うととても危険な状況だったんじゃないかとドキドキする…
なにもなくてよかった。
ほどなくして、まぶしい光で目が覚めた。
車のヘッドライトだった。
どうやら寝床にしていた広場では朝市が行われているらしい。
その準備をしに人が集まり出していた。
時間は4時。
場所を変えてもうひと眠りしようかと思ったけど、目がぱっちり覚めてしまったので出発の準備を始めた。
ゆっくり準備して5時ごろに歩き出した。
昨日のおっちゃんの話だと、温泉街からいくつか小さな集落を越えると峠に入るらしい。
僕が寝ていた広場から田んぼ道を近道していくと、すぐにその集落についた。
その瞬間。
アブの大群に襲われる!
全身のいたるところを噛まれる。
が、痛さよりも何よりも、耳元で鳴るブーンブーンという音が不快というか恐怖というか。
予期せぬ気持ち悪い状況に、
くっそテンパる。
一人で「ひゃー、やべー、やー、ひゃー」とか言いながら、走ったり体を振り回したりしたけど意味がなく…
音が不快すぎて頭を振り回したせいで、メガネが吹っ飛んでいき傷だらけに…
拾うのも一苦労しながら、目の前に民宿があったので入ろうとする。
が開いてない…
すると新聞配達のおじさんが車でやってきた。
車にもアブがまとわりついている…
おじさんは新聞をもって車からおり、ポストの方に歩いていく。
もちろんアブに囲まれている…が全然平気そう…
僕「すいません、この虫ってずっとつきまとってくるんですかね??」
おじさん「おうおう汗とか脂分によってくるんや ははは」
なるほど、だから車にもまとわりついていたのか。
おじさんは仕事中なので、その一言だけ言って去っていった..。
もう少し情報が欲しかったけど仕方ない。
なぜか民宿の入り口付近はアブが少なく安全そうなので、その場で万全の装備に着替えさせてもらう。
手持ちの服で目いっぱい肌の露出を抑えたけど、袖の一番長いものが七分丈で、手首まわりだけは隠せなかった。
十分に意気込んで、いざ峠に立ち向かう…
つづく
おおよそのルートです
ここまで約18.5km
Kimmy
つづきは⇩
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません