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金沢駅から東京駅まで歩いた話 6日目 ~神岡が素晴らしい~

2019-03-01

2015年 8月 6日(木)

 

前回の記事で登場したYさんが早起きのため、僕も早朝に目が覚める。
しばらく眠たくてぼんやりしていたけど、外の涼しくて澄んだ空気を吸った瞬間にスッキリ目が覚めた。
とても気持ちのいい朝。

久々の屋根の下での睡眠で、しかも知っている人(知り合いたてだけど)がいる安心感。
そんな状況で寝れたことがとてもよかった。

 

共に準備をすませ、しばらく同じ方向へ歩いた。途中、寄道して遊びながら。
そしてYさんとの分かれ道。
昨日出会ったばかりだったけど、とても仲良くしてくれて、学ぶこともたくさんあったし、すごく濃い一日だった。いい出会い。
Yさんありがとうござました。

 

 

ぼちぼち休憩しながら、気づけば岐阜に突入。
いや~富山めちゃくちゃ長かったなぁ 笑
一生富山から抜け出せないかと思うくらい、体感的には長かった。
アブに襲われ、体調は崩れ、灼熱の国道でへばりにへばって…
旅慣れしてなかった分、体力をより多く消耗していたかな。だから尚更長く感じた。

けど、富山の人達の温かさに、その疲れの何倍も助けられた。
人ってこんなにも温かいんだなと感動した。
素敵な出会いばかりで、とても恵まれた旅になっている。
与えられるばかりで僕は何もお返し出来ていないけど、Yさんも言っていたように、その想いをまた違うときに困っている人に返してあげたい。
そうやって優しさが巡っていくんだな…

なんて、幸せなことを考えていると、気づけば本日の目的地『神岡』に到着。
歩道が狭かったりで危険な道ではあったけど、わりとスムーズに到着できた。

 

 

道の駅『スカイドーム神岡』に荷物を隠し、神岡の町を探索する。
完全にYさんのスタイルを模写している 笑

神岡には共同の『水屋』が多数存在している。
昔は洗濯などもしていたそう。今でも住民の方たち共同で維持しているらしい。
水屋の水は、山からの湧き水を直接引っ張ってきている。
だからとても冷たくて気持ちのいい、そしておいしい水。

 

水屋

 

ここは僕が実際に立ち寄った水屋の一つ。
ここの水で軽く洗濯し(もちろん溜まっている水は汚さないように)、タオルを濡らして体を拭いた。

めっっっちゃ気持ちいい。

真夏なのにキンキンに冷えている。飲んでもおいしい。
こんな素晴らしい場所が町の至る所にある。すてきだ。
ペットボトルに水をくみ、町探索のお供に。

 

神岡城

 

こちらは『神岡城』。お城まであるなんて…

 

 

神岡は山岳地帯で高低差があるので、高いところから素敵な町を見下ろせる。
お城からの景色もとてもよかった。

 

 

激安コロッケなど堪能しながら

 

 

町にある建物、施設一つ一つに昔ながらの雰囲気を感じられる。
小さな本屋の店主が口を開けて寝ていたりもした 笑
それくらい落ち着いていて、時間の流れがゆっくりな町。

 

 

町の中に川が流れていて、真っ赤な橋が架かっている。
川沿いもずっと綺麗。

古き良き町並みで、湧き水があって、お城があって、宇宙と繋がっていて…
なんて魅力的な町なのだろうと。
この旅全体を振り返っても、神岡が一番のお気に入りの町。
空気もよく、すごく住みやすい町だと感じた。

 

十分に町を探索し、スカイドームに戻った。
スカイドームの食堂で晩御飯を食べ、表のベンチで寝ることに決めた。
食堂では余りもののカツをサービスしていただき大満足。笑
寝袋を出して寝る準備をしていると、僕と同じようにベンチで寝ようとしている人がいた。
どうやら原付で旅をしているようだが、話しかけてみると耳の不自由な方だった。

少しの間だったけど筆談で会話した。
筆談したページが日記に残っていたけど、向こうは向こうの紙に文字を書いていたため、僕自身の言葉しか残っていなかった…
覚えてないけど、行先などを聞いていた。
耳が聞こえない分危険が増えるとは思うけど、その分旅中見える景色は格段に色濃いのだろうなぁ。
なんて思いながら、「なにかあれば声かけてください」と伝え、お互い寝床についた。

 

神岡城 敷地内の建物

 

とにかく、神岡は僕にとってとても魅力的な町だった。
先を急がず、町巡りしてよかった。
Yさんの教えが生きている。

明日は『平湯』まで足を進める。
そこから先の安房峠以降、トンネルかつ歩道がないような、危険な道が続くと聞いたのでかなり心配している。
ようやく旅に慣れてきたところなので、気を抜かずに危機感も持ちながら楽しみ歩きたい。

 

つづく

 

この記事のルート

 

ここまで約119km
100km超えた!!

 

Kimmy

 

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