金沢駅から東京駅まで歩いた話 ７日目 ～平湯に癒されて～
２０１５年 ８月 ７日（金）
山の涼しい気温と寝袋の温かさで、心地いい温度でとてもよく寝れた！
昨日寝る前に筆談した原付の旅の人と握手をして、今日は『平湯』目指して出発！
ここからしばらくは山道が続く。
途中のコンビニで出会ったチャリのお兄さんからいろんな情報をもらう。
自転車が趣味の人は道に詳しくて頼もしい。
安房峠のおおよその距離は１５ｋｍほどらしく
２日目に越えた峠と同じくらいの距離。
朝一番に出発すれば問題なく越えられる。
が、朝方は熊の出没確率が上がるため注意が必要…ベルは持っているけど心配だ…
それと、上高地までもそれほど遠くはないとのこと。
なので安房峠を抜けたら上高地へ寄って一泊。明後日に松本の方を目指そうと決めた。
チャリのお兄さんとバイバイして、とりあえず次の道の駅まで。
地味に遠くてお腹ペコペコ。
ラーメンとご飯をガッツリ頬張る。
しばらく休憩。がてら道の駅のおばちゃんに平湯までのことを相談する。
バックパックを背負ってのろのろ出発しようとすると、おばちゃんが何かを持ってきた
なんと平湯にある温泉の優待券！
めちゃめちゃ嬉しい…
せっかくだし入りたいけどお金ないしなぁ（ご飯にはガッツリ使っている）…なんて思っていたら…
心の声が聞こえたのかな 笑
温泉が楽しみになってルンルンで平湯へ再出発！
おばちゃんありがとう！
天気も良く
お腹も満たされ
優待券も貰えて
おいしい湧き水を飲みながら
気分良く歩く。歩く。歩く…
遠い…
平湯全然遠い。
というかほとんど上り坂で、しかも急。
なめていた…
道も狭くてとても危険。
ルンルンだったのがウソかのようにヘットヘトに。
めっちゃ変なところにコカ・コーラのベンチを発見。
しばらく休憩していると雲行きがどんどん怪しくなってきた…
さっきまであんなに晴れていたのに…
山の天気は恐ろしい、あっという間に土砂降りに。
バックパックはそれ用のカッパで覆い大丈夫。
が、自分用にカッパなど準備しておらず（なめすぎ）、平湯手前にして大粒の大雨によりびっしゃびしゃに。
ゴロゴロと雷も鳴りだし
坂の傾斜も一段ときつくなり
一気に修行モードに突入。
うつむきながら無心で歩くこと数キロ…
『ひらゆの森』に到着ーー！
雨にうたれるにしては完璧なタイミングだった。
不幸中の幸い。
べたべたに濡れ、疲れ果てた状態での温泉。
そして優待券。
硫黄の湯と、おばちゃんの優しさが
心と
体に
沁みわたる。
露天風呂には７つほどの湯舟があり、一つ一つにじっくり浸かって相当ゆっくりさせてもらった。
施設内にある食堂でカレーとみそ汁を食べてさらにのんびり。
今日もひたすら歩き続ける日だったけど、かなり体を癒すことができた。
明日はいよいよ安房峠越え。
２日目のこともあり、虫が怖いし、熊も怖い…
だけど乗り越えれば上高地が待ってる！
ドキドキワクワクしながら平湯のバスターミナルのベンチに寝袋を広げる。
周りには登山へ行く人たちが同じようにベンチで寝ているので安心感がある。
明日のために今日は早く寝よう。
そういえば、今日で旅を始めてから１週間が経った。
毎日誰かに助けられて、人の優しさ、温かさをとても感じる旅になっている。
いい出会いばかりだ。
峠を越えた先の道は、さらに危険度が増していくようなので、気を抜かずに楽しみたいと思う。
順調順調！
つづく
ここまで約１５２ｋｍ
Kimmy
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