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金沢駅から東京駅まで歩いた話 3日目 ~オアシスローソン~

2019-03-01

2015年8月3日(月)

 

夏といえど、朝は気温がそこそこ下がる
公園で寝ていたけれど、寒さで目が覚めてしまった

実は寝袋は持っていない…
夏だし大丈夫だろうとなめていた…
さすがにTシャツ一枚で外となると夏でも寒い

時刻は午前4時すぎ
昨日の疲れをゴッソリ引きずっていて、足がとても痛い
しっかり寝れていないのも原因だろう
準備をしてのろのろと歩き出す

 

しばらく歩くと国道359号線に出た
通称サンゴク。
サンゴクを真っすぐ行くと41号線にぶつかり、それを南下すれば岐阜に入れるらしい。
41号線を目指す。

 


 

サンゴクに出てからの序盤、立ち寄ったお店でこの先の銭湯の情報を聞き、『ファボーレの湯』を教えてもらった。
ひとまず、今日の目的地はここ。気づけば富山市に入っていた。
ファボーレはサンゴク沿いにあるので、ひたすらサンゴクを歩き続ける…ひたすら…ひたすら…

なにもない。

立ち寄れそうなお店もなければ、涼めそうな影もない。それに山道。
歩きなので、緩やかではあっても、アップダウンが続くのはなかなか足にこたえる。
気温は35度。
休憩をとるも暑くて休憩にならない。
昨日の疲れもあるので、歩くスピードはどんどん落ち、なかなか前に進まない。「あーあーあーあー」言いながら、『サンゴク』じゃなくて『ジゴク』じゃん…
とか思っていたその時…

 


 

ローソン!!!!

オアシス!オアシスがあった!!
砂漠の冒険物語なみのオアシスへの感動。
思わずズームしてまで写真を撮るほど、見つけた時の感動はヤバかった。
コンビニにこれほど感動したことは、後にも先にもこの時だけ。
バックパックを外に置き、体一つ。
いざ、オアシスへ。

ハンパじゃない。


皮膚の表面温度がスーッと下がり、その気持ちよさから疲れもスーッと抜けていく。
「あーヤバい、めちゃくちゃ気持ちいい…」心の声が聞こえそうなくらい、顔は笑顔に。
火照った体が徐々に冷やされ、汗でびちゃびちゃの服もひんやりと乾いていく…

寒い…!

冷えすぎたので外に出る
ムワ~っと暑さが襲い掛かるが、冷えすぎたため少し心地いい。
かなり体力が回復したのでファボーレの湯に向けて再出発。
ローソンさんありがとう、ローソンは僕のオアシスです。

このローソンを皮切りに、その後コンビニがちらほら。毎度立ち寄りファボーレの湯までの距離感を聞く。
「ファボーレまでもう少しですよ」
どこのコンビニでもそう言われる。
しかしなかなかたどり着かない。
実際はオアシスローソンから2,3時間ほどの距離しかなかったが、疲れと足の痛みでとても長く感じた。

 

 

やっとの思いでファボーレの湯に到着
通称『ファボ湯』
ファボ湯があるのは大きなショッピングモールの敷地内。その名も

フューチャー シティー ファボーレ

特に強調した意味はない。響きがよかっただけです

 

足をマッサージしながら、ゆっくり温泉に浸かり
閉店まで休憩スペースで仮眠する
深夜0時頃に閉店したので近くの松屋へ
腹ごしらえしてゆっくりしたかったが、しばらくで閉店したので近場で寝床を探す。
松屋って24時間じゃないのかよ…とか思いつつ、ヤマダ電機の駐車場を寝床に決定する。
寝付けずそわそわしていると、なにやら車が一台。
ヘッドライトで照らされ、おりてきたのは警察官。優しく職務質問を受ける。
そりゃそうですよね。人の敷地で寝るなんて。すみません。

警察官のお兄さんは優しい人で、旅のことを説明し、近くで寝れるところがないか聞いてみた。
「近くに公園があるけど住宅街だから、苦情さえ来なければ大丈夫だと思う」とのこと。
一瞬ドキッとしたけど優しい人でよかった。
すぐに公園に移動し眠りにつく…つけない。
寒くて全然眠れない。
半眠りのまま朝を迎え、なにやら体調がよろしくない…

 

つづく

 

この記事のルート
綺麗に山越えしてた…

 

赤線は正確に引けておりません。

ここまで約70.5km

 

Kimmy

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