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金沢駅から東京駅まで歩いた話 1日目 (2)~髭のおっちゃん~

2019-03-01

2015年 8月 1日

Uターンしてきた車には、ひげ面のおっちゃんが。
「乗っていくか?」と声をかけてくれた。

が、自分ルールその2、移動手段は徒歩のみ。ヒッチハイクや公共交通機関も使用禁止。

に反するため、そのルールを説明して丁寧に断る。
話していると、どうやらこの先の湯涌温泉でゲストハウスを経営しているらしく
「よかったら遊びにきて」
と言ってくれたので
「後から行きますね」
と、その場はお別れした。

 

湯涌温泉は、アニメ『花咲くいろは』の舞台となったことでも有名な場所。

 

今日は湯涌までにしておこうかな、とか考えながら、昼下がりの凄まじい猛暑の中、しばらく歩くと湯涌の温泉街に到着。

さっそくおっちゃんのゲストハウスへ。

「いらっしゃいいらっしゃい」といいながら、冷たいお茶でもてなしてくれた。

おっちゃんは昔、ヒッチハイクで旅をしていたらしく、その経験から僕に「乗っていくか?」と声をかけてくれた。

旅をしていて、自分からではなく人から声をかけられるのは嬉しい。

とても優しさを感じる。

 

おっちゃんとはしばらく話し込み、この辺りの施設の情報、明日から歩く道の事も教えてもらった。

やはりこの先は、隣の集落を過ぎると狭い山道になるらしく、山を抜けるまで距離もそこそこあるらしい。
人生初の、歩きでの峠越え…緊張する。

旅費節約のため泊まることもせず、ヒッチハイクも断ったのに、とても親切に接してくれたおっちゃん。

ホントにありがとう。

名前聞くの忘れたけど、旅が終わったら必ず遊びに行こうと心に決めゲストハウスを後にした。

後日談…

旅を終えたあとの就職先に、このおっちゃんから仕事の依頼が!

そしてたまたま僕が行けることに…(涙)

1、2年ほど経っていたけど、当時のことを話すと覚えていてくれた!

こんなことあるんだなと感動したのでした。

 

おっちゃんに教えてもらった足湯で、これから酷使するであろう足を癒し

これまたおっちゃんに教えてもらった公園的な広場に行く。

その前に温泉街にある昔ながらの食堂でお腹を満たす。ローカル感が心地よい。

少し温泉街をふらふらして広場へ。日が落ちてきた。

 

 

広場にあった水場で頭を洗い、濡らしたタオルで体を拭く。
はたから見たら完全に怪しい。
けど構うことなく十分にスッキリし、広場内で寝れそうな所を探す。

 

明日は山を越えなきゃいけない、ちゃんと睡眠はとりたいな…と思い、出来るだけ大き目のベンチを選んだ。
広場に面していて少し落ち着かないが、寝返りを打てるに越したことはないと思い我慢した。

が、この場所を選んだことで、少し怖い思いをする…

 

つづく

 

この記事のルート

ここまで約15.5km。

Kimmy

 

 

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